12月6日(金)
定時に研究室に到着。昨夜届いたメールに返信をしてから、自分の仕事(校正)。
一区切りついたところで、紀要の初校を執筆者の皆様に送信。同僚のイタリア人の先生から何だか丁重なお返事を頂く。
昼食後、3時限の支度。今日読んだ一節(sonetto 163の第二連):
Sai quel che per seguirte ò già sofferto,
et
tu pur via di poggio in poggio sorgi,
di
giorno in giorno, et di me non t’accorgi
che
son sì stanco, e ’l sentier m’è troppo erto.
(訳)
あなたを追いかけ苦しんできたことを知っているのに、
くる日もくる日も、丘から丘へ、あなたは
いつも舞い昇り、私がこれほど疲れているのに
気づきもしない、道のりはあまりに険しいのに。
この一連だけではわからないが、二人称単数の主語は、ラウラではなく愛の神(Amore)。最後の一行は頭韻のsがさりげない存在感。
授業終了後、他専修の方から、研究室に置いてある文献(M. C. Cabani, Le forme del
cantare epico-cavalleresco, Lucca, Maria Pacini Fazzi Editore, 1988)をお借りしたいという奇特な依頼あり。うれしくなって、カバーニ先生の論文がいかに面白いかを力説する。この論考も宝の宝庫。
授業終了後、少しだけ付属図書館に立ち寄って軽作業。研究室に戻って開示用のデータのレイアウトに手を加えて20時過ぎに退室。