2024年12月23日月曜日

タッソの"Il messaggiero”、Paolo Giovioのインプレーサ論

12月23日(月)
 
 定時に研究室に到着。
 
 メールを確認したところ、対応を怠っていた一件に気がつく。大急ぎで調査をして報告。それから2時限、3時限の支度。あわただしい。
 
 午前のタッソの授業では、当代の優れた大使・外交官を列挙したIl messaggieroのくだりを読む。名前を挙げられた人物はほぼすべてタッソが知己を得ていた人物。パトロネージを期待しての賛辞。『忠実な羊飼い』Il pastor fidoの作者で、タッソと同じくフェラーラのエステ家に仕えたGivan Battista Guariniの名前も見うけられるので、この文人について簡単にコメント(悪口)。

 昼食後、急いで印刷所に初校の戻し。

 午後の文学史の授業は、16世紀のイタリア半島で流行したインプレーサについて。象徴的図案の伝統(家紋・紋章など)、比喩・メタファーについてのアリストテレス見解、キリスト教におけるアレゴリー、シンボル(象徴)の意味合いの時代による変化など、まとめて解説。パオロ・ジョヴィオのインプレーサ論からその実例を紹介。

 授業終了後、業務、イタリアから届いた書籍の確認、明日の授業の準備など。夕方少し早めに退室。

 帰宅後、家事。すべて終えてから上六のカフェに。1時間ほど自分の仕事。