12月13日(金)
定時に研究室に到着。集中できる時間に自分の仕事。昼前から業務。
昼食後、3時限の支度。今日読んだソネット166の第一連に次のような一節あり:
Fiorenza avria forse oggi il suo poeta,
non pur Verona e Mantoa ed Arunca;
(訳)ヴェローナ、マントヴァ、アルンカのみならず
フィレンツェも今日恐らくは自分の詩人を得ていたことだろう。
ヴェローナはカトゥッルス、マントヴァはウェルギリウス、アルンカは分かりずらいがルキリウスの出生地。「それぞれの街がラテンの大詩人を輩出したように、フィレンツェも郷土のラテン詩人を誇れたことだろう(もし私がラテン語の詩作をつづけていたら)」という主旨の詩行。ペトラルカがさりげなくダンテを無視しているところが面白い。
アルンカは、カンパーニャのセッサ・アウルンカ(Sessa Aurunca)というコムーネのこと。「こういう町が、あるんかと思いましたね」とかましてみたが不発(うぅ)。
授業終了後、一仕事。16時過ぎに退室。桃谷の眼科で定期検診を済ませてから、自宅近くの図書館に立ち寄って小一時間ほど自分の仕事のつづき。