2026年10月16日金曜日

授業(ソネット215)

  定時に研究室に到着。

 同僚の先生に返信をお送りしてから、2時限の支度。和訳の課題を作成してプリントアウト。残りの時間でいつもの勉強など。

 午前のペトラルカの授業では、セスティーナの最後の3行(いとまごいcongedo)を読み終えてソネット215へ。この作品はテクストの校訂に議論の余地がある。問題となるのは第三連:

Amor s’è in lei con honestate aggiunto,         Amor s’è in lei con honestate aggiunto,

con beltà naturale, habito adorno,                 con beltà naturale abito adorno,

et un atto che parla, con silentio,                    et un atto che parla con silenzio,

左が授業で使用しているSavoca版、右が今日のオーソドックスなテクスト(引用は2012年初版のモンダドーリ版 [ a cura di P. V. Galli] から)。双方のちがいは、2・3行目のコンマの有無。「,」があれば、"habito adorno s’è aggiunto con beltà naturale"という解釈が明快になる。コンマがないと、3行目を"un atto che parla s’è aggiunto con silentio"ではなく、一つの名詞句 ととる見方が優勢になる(un atto che parla tacendoという理解)。複数の理由(特に後者の読みをとった場合この名詞句をどこにかけるかという問題)から、Savoca版がよいことを教室で確認する。

 この箇所と関連して、次の第四連の冒頭部の解釈にも疑義が生じる。こちらは校訂の問題ではなく、文法上の整合性の話。長くなるのでまたの機会に。

 昼食後、来週の授業の準備と、教務関係の仕事。

 夕方、百万遍まで散歩。ドラッグストアでヨーグルトをまとめ買い。

 研究室に戻ったところ、同僚の先生から、論文審査の今後のスケジュールについてお電話をいただく。あわせて、近々お子さんが生まれるという知らせをうかがう。

 ほっこりした気分で、18時半ごろに退室。



2026年10月15日木曜日

授業二つ

 今朝は定時に研究室に到着。

 授業の準備。講義用の資料をコピーしてから、スライドを修正する。次いで昨夜作った2時限の和訳の課題をプリントアウトする。

 午前の授業はタッソのDe l'amiciziaのつづき、他専修の大学院生が鋭い質問をしてくれたおかげでテクストの理解が深まった。

 昼食前に課題の和訳を採点する。

 午後の文学史講義では、マンゾーニの伝記情報と歴史悲劇を紹介する。教室の皆さんに、史実に基づく物語(歴史小説・ドラマ)がどのような意味、あるいは機能・効能をもっているか考えて頂く。『豊臣兄弟』も少しお出まし。

 授業終了後、研究室で一服。夕刻開催の「文学研究科・人文科学研究所交流コロキュアム」に参加したかったが、明日の授業の準備のため欠席する。

 ペトラルカのソネットに目を通して18時過ぎに退室。

2026年10月14日水曜日

授業ほか

 今朝は、京阪電鉄の軽微なトラブルのため5分遅れで研究室に到着。

 同僚の先生に返信をお送りしてから、いつもの勉強。次いで、明日の文学史講義の資料づくり。

 昼食後、4時限の支度。和訳の課題をプリントアウトしてから、部屋に掃除機をかけ学生さんの来訪に備える。

 授業は無事に終了。テクストは、Maria Fusaroという研究者のVie e tecniche delle comunicazioni terrestri e marittimeという論考。16~18世紀のヨーロッパにおいて、戦費を賄うために国際的な金融業と商人資本への依存度が高まったという冒頭の一節を読む。ひょんなことからポール・ヴィリリオ(名前を正確に思い出せなかった)の『情報化爆弾』に言及する。今日は読解に時間をかけすぎたかもしれない。次回は参加者の様子をみてペースを上げてみよう。

 夕方、寝不足のために効率が落ちているが授業の準備を前進させる。20時半ごろに退室。

 

2026年10月13日火曜日

京阪電鉄

 今朝は人身事故のために京阪電車のダイヤが乱れていた。混雑する車内の中ほどに立ち、着席した状態とは違う高さの目線で窓外を眺めて心を落ちつける。私の斜め前に座っていた方が枚方で下車したので、その前に立っていた海外からの旅行者(留学生?)が、すぐ隣にいた男性に身振りで席を譲ろうとしたところ、自分は座らないという意思表示をして、二人で反対隣の私に座るように目で促してくれた。予想外の展開に、会釈をしてありがたく着席し、授業の準備の一環の読書を始める。お二人ともすぐに降車するものと思っていたら、最初に席を譲られた方は次の樟葉で下車したのに対し、譲った旅人は終点の出町柳まで乗車していた。三条で空いた座席に座るまで、混んだ車内にずっと立っておられたので、降りしな丁寧に礼を述べると、表情をかえないままかるく会釈を返してくれた。

 このような経緯でいつもより30分ほど遅れて研究室に到着。

 ウォーターサーバーで水を補給し、ウォーミングアップの勉強をしてから、文学史講義の資料づくりを始める。一区切りついたところで、同僚の先生に問い合わせのメッセージをお送りする。

 昼食後、教務関連の業務を二つ進める。それから資料作りのつづき、研究(草稿)、メールの返信など。

 18時前に退室。帰宅後、家事。

 

2026年10月12日月曜日

停電

 朝食、掃除機がけの後、大学へ。11時過ぎに百万遍に到着。

 校舎に入ったところ、エレベーターが動いていない。廊下の蛍光灯も消えている。もしやと思ったら、設備点検のために停電の日だった。うぅ。

 インターネットも使えない状況なので、授業の準備の読書にいそしむ。おかげで大事な情報を整理することができた。

 15時ごろ部屋の片づけをして、静かな建物を後にする。明日からまた頑張ろう。