イタリアのある刑務所で行われている演劇活動と、それに参加するモロッコ人青年Ahmedの読書体験が語られている。舞台に立つ囚人をテーマにしたタヴィアーニ兄弟の『塀のかなのジュリアス・シーザー』Cesare deve morireを思い出す。記事の中に紹介されているDon Chisciotte è stato quiという芝居の一節がとてもいい。「時間ってのは、俺たちがつくるものなのさ。理性の時間を飛び出して狂気の時間に入り込み、もうなくなっちまった時を生きようとするドン・キホーテみたいにな」。創造/想像のいとなみここにあり。最後のエピソードも記憶に残る。