定時に研究室に到着。
同僚の先生に返信をお送りしてから、2時限の支度。和訳の課題を作成してプリントアウト。残りの時間でいつもの勉強など。
午前のペトラルカの授業では、セスティーナの最後の3行(いとまごいcongedo)を読み終えてソネット215へ。この作品はテクストの校訂に議論の余地がある。問題となるのは第三連:
Amor s’è in lei con honestate aggiunto, Amor s’è in lei con honestate aggiunto,
con beltà naturale, habito adorno, con beltà naturale abito adorno,
et un atto che parla, con silentio, et un atto che parla con silenzio,
左が授業で使用しているSavoca版、右が今日のオーソドックスなテクスト(引用は2012年初版のモンダドーリ版 [ a cura di P. V. Galli] から)。双方のちがいは、2・3行目のコンマの有無。「,」があれば、"habito adorno s’è aggiunto con beltà naturale"という解釈が明快になる。コンマがないと、3行目を"un atto che parla s’è aggiunto con silentio"ではなく、一つの名詞句 ととる見方が優勢になる(un atto che parla tacendoという理解)。複数の理由(特に後者の読みをとった場合この名詞句をどこにかけるかという問題)から、Savoca版がよいことを教室で確認する。
この箇所と関連して、次の第四連の冒頭部の解釈にも疑義が生じる。こちらは校訂の問題ではなく、文法上の整合性の話。長くなるのでまたの機会に。
昼食後、来週の授業の準備と、教務関係の仕事。
夕方、百万遍まで散歩。ドラッグストアでヨーグルトをまとめ買い。
研究室に戻ったところ、同僚の先生から、論文審査の今後のスケジュールについてお電話をいただく。あわせて、近々お子さんが生まれるという知らせをうかがう。
ほっこりした気分で、18時半ごろに退室。