2、3時限の準備。週末の作業を生かして速やかに資料を用意。
午前のタッソの授業では、真の友情が完全な均衡(同一性)に基づくか否かを、ピタゴラス派の原理に即して検証したくだりを読解する。世界を構成するとされる10の対概念の一つ、「偶数と奇数」pariとimpariが、「同じこと」と「同じでないこと」のpariとimpariと重ね合わされて議論に組み入れられている。言葉の複数の意味を発条にした知的飛躍。
授業終了後、和訳の課題を確認して昼食。
午後の文学史講義では、タッソの創作理論のおさらいをしてから作品の説明に進む。「驚異」と「本当らしさ」(≒リアリティ)を両立させる手段として、タッソが『エルサレム解放』で用いている方法を二つ(幻影もしくは伝聞情報として超自然の出来事を提示するやり方)紹介する。一通り解説した後、『エルサレム解放』を入り口にして、虚しさの感覚のキリスト教的な表れ方と、その個人的な因子を概観する。盛りだくさんの内容だったが、授業終前にすべての説明を無事に終了。
授業終了後、7月の業務を少し進めて退室。