今朝は、早めに研究室に到着。
2、3時限の準備。コピーをとり、テクストを読み直す。一通り作業を終えてから研究(草稿のつづき)。
午前はタッソのIl Manso overo de l'amicizia、今日読んだページの一節:
[...]: perché gli amanti non godono de le cose medesime, ma l’uno de l’aspetto e de la bellezza de l’amato, l’altro de la servitù e de l’obedienza de lo amatore; laonde spesse volte suol mancare l’amicizia co ’l fior de l’età e de la bellezza, perciò che a l’uno di loro non piace più l’aspetto come soleva, a l’altra non si fa più la medesima servitù.
(訳)というのも恋人たちは同じことを享受しているわけではなく、一方は想いを寄せる人の外観とその美しさを、他方は自分を愛する人の隷属と服従を享受するものだからです。それ故、しばしば若さと美の花とともにその友情は衰えてしまうのです。というのも恋人の一方にとっては、かつて好まれていた外観はもはや好ましいものではなく、他方の女性にとってはこれまでと同じだけの隷属がなされなくなりますから。
これは、徳に基づく友情で結ばれた者たちと異なり、恋人たちの間では喜びが連続しない理由を示した一節。おもしろいのは、恋人たちの「一方」l'unoと「他方」l'altro、「愛される人(想いを寄せられる人)」l'amatoと「愛する人」lo amatoreがすべて男性形であるのに対して、最後のl'altra「もう一方の女性」(愛されて人)だけが女性形という点。ここに目をつけた鋭い大学院生から質問をうける。男性形の連続は、男同士の友情を論じる流れのなかで、男性の立場から記述がなされているため、一方、最後に女性形が現れるのは、想いを寄せる男と寄せられる女という定型的な関係がここにきて詩人の頭によみがえったのでは、という見方を提示したのだが、もともと男性間の友情の一つのパターンとして恋愛に基づくケースが想定されていて、その友情のはかなさの証左として男女の一般的な成り行きが挙げられたと解した方がいいようだ。次回に補足。
授業終了後、研究室にて和訳の課題を確認。
昼食を済ませて3時限の支度。スライドとyoutubeの見直し。
その文学史講義では、レオパルディの散文の紹介を終えて詩作品へ。原文に即してカンツォーネの形式を説明する。脚韻の役割についても簡単にご紹介。時間切れで「無限」には至らず。この田園詩とアンジャンブマンの技法については次回の授業で。
草稿を一歩前進させて、夕方早めに退室。
帰宅後、家事。