2025年6月28日土曜日

"Odi et amo"

 朝食をとって、掃除機をかけてから、近所の図書館へ。1時間ほど机に向かう予定だったが、自習スペースが改装中。今日はイベントのため他の机もすべて使用できないので、そのまま梅田へ。アイスランド映画『突然、きみがいなくなって』。

 つきあっている若者が、自分のために遠方の恋人に別れを告げに行く途上で事故死しまう。残された女性を演じる俳優が印象的。二人の女性のイメージが重なり合うところもよい。アイスランドの海と太陽と教会も。

 原題はアイスランド語でLjósbrot、refractionに相当する言葉とのこと。ちなみに英語の作品タイトルは、When the Light Breaksこの映画のテーマソングも記憶に残る。ヨハン・ヨハンソン Odi et amo



「私は憎み、かつ愛す」はカトゥッルス(85)の詩行からとらている。

  Odi et amo. quare id faciam, fortasse requiris.

  Nescio, sed fieri sentio et excrucior.

  私は憎み、かつ愛す。なぜそんなことをするか、多分あなたはたずねるだろう。

  私にも分からない、でもそうなるように感じて苦しめられている。

「愛して憎む」は西欧の抒情詩の伝統的モチーフだが、違う観点から同様の表現を使った人がいる。

 「好きなものは咒うか殺すか争うかしなければならないのよ。お前のミロクがダメなのもそのせいだし、お前のバケモノがすばらしいのもそのためなのよ[…]」(坂口安吾の『夜長姫と耳男』)

この物語では、愛して憎むが芸術家の信仰告白になっている。安吾一流の逆説。


 退館後、梅田の街を散歩。

 帰宅後、昼寝、雑用など。平和なよい一日。

2025年6月27日金曜日

Sonetto 183など

 今朝も早めに研究室に到着。

 自分の仕事(原稿修正)、授業の準備、勉強などに集中して取り組む。雑務に邪魔されない幸福。

 昼食後、配布資料を携えて教室へ。今日読んだソネット183の第四連:


Femina è cosa mobil per natura,

ond’io so ben ch’un amoroso stato

in cor di donna picciol tempo dura.


女性の心の移ろいやすさを取り上げた詩行については『アエネーイス』第四歌に有名な先例がある。変わりやすいのは、男女を問わずだと思うが。

 読解しずらいのはソネット184の第二連:


Natura ten costei d’un sì gentile

laccio, che nullo sforzo è che sostegna.


これは、Amor, natura, la bella almaをそれぞれ2行の詩句で歌った前半部の一節。un gentile laccioが"sostegna"の主語になっている。

 授業終了後、和訳の課題の確認。業務(同僚にメールを送信など)を済ませてから夕方早めに退室。

 上六で用事を済ませてから帰宅。

2025年6月26日木曜日

マルコ・ベロッキオ監督

 今日も早めに研究室に到着。

 午前の集中できる時間に、自分の仕事のつづき(原稿の修正)、勉強、明日の授業の準備など。途中、事務まで足を運んで義務を果たす。

 昼食後、明日の授業の準備と、自分の仕事のつづき。寝不足で頭が重いので、こまめに休憩をとりながら机に向かう。

 夕方、同僚の先生へのメールの下書きをしてから早めに退室。

 マルコ・ベロッキオ監督がTVドラマのシリーズを手掛けているとのこと:Portobello” di Marco Bellocchio sarà la prima serie italiana della nuova piattaforma Max

 85歳にしてこのガッツ。近年制作の映画でもクオリティが落ちていないのがまたすごい。見習うべし。

2025年6月25日水曜日

ヨーグルト、授業(イタリア史講読)

 8時45分前に研究室に到着。いい感じ。

 雑用を片付けてから自分の仕事を再開。思いのほか、時間がかかる。一区切りついたところで百万遍まで散歩。コンビニでヨーグルトを買って研究室に戻る。

 それから部局の雑用・業務に取り組む。

 昼食後、4時限の準備。今日の授業では、ナポリ近郊のBalilla(ファシズム組織の子どもたち)の軍事訓練の写真とその解説を読む。南部問題について、ムッソリーニは国民すべてを全体主義国家に統合することで解決できたと見なす立場をとっていたこと、しかし南部の大半は「新生イタリア人」の誕生後も旧来のままだったこと、などが紹介されている。実際、写真の子どもたちは皆みすぼらしい身なりで素足の男子も多い。

 授業終了後、和訳の課題のチェックをしてから自分の仕事(後ろ向きの校正)に取り組む。

 19時頃に退室。

 

2025年6月24日火曜日

非常勤、ILASセミナー

 朝一で非常勤。ここ数週火曜日の天気がよろしくない。前年の春から初夏にかけても火曜日に雨が多かった記憶あり。時間のスパンを広げれば偏りは消えるはずだが、人間なので近視眼的に不幸を拡大してしまう。授業は、雨天をものともせず元気にこなす。

 11時過ぎに百万遍に到着。朝食をほぼ抜いている状態なので、何はさておき昼食の弁当を食す。一息ついてから、本日なすべき大学の業務に取り組む。むむっ。

 それから5時限の準備を開始。早めに終わったので、大学の雑務・自分の仕事のつづきなど。

 今日のILASセミナーは「地獄篇」第七歌。1行目の "Papè Satan, papè Satan aleppe"のpapiを想起させるpapeの音から、第4圏の責め苦の様態、第5圏の憤怒の罪を犯した魂の二区分、最終行のuna torreの出現まで、参加者の意見をもとに検討する。積極的に発言してくれる方がいるのでこちらも楽しい。

 授業終了後、業務の後始末をして19時過ぎに退室。

2025年6月23日月曜日

授業(文学史)ほか

 9時5分前に研究室に到着。

 雑用を片付けてから、3時限の準備と自分の仕事など。一区切りついたところで、大学の業務に取りかかる。締め切りまでまだ時間があるので丁寧に対処する。いつもこうありたいもの。

 昼食後、勉強をしてから授業の支度。配布資料をプリントアウト。

 今日の文学史の授業では、レポートの註・参考文献の表記方法などについてまとめて紹介。

 研究室に戻って一服してから、明日の授業の準備を始める。

 夕方、早めに退室。帰宅後、家事。

 晩、親せき宅にお邪魔して書斎の机をお借りする。1時間ほど自分の仕事。

2025年6月22日日曜日

休日

 朝食後、掃除機をかけてから、趣味のあれこれ。午前はほぼ何もせずに堕落する。すみません。

 昼食にざるそばを頂く。

 一服してから久しぶりにプールへ。予想通り、涼を求める区民・市民の皆さんで大賑わい。700メートルほど泳いで退館。阿倍野の銭湯に立ち寄ってサウナでさっぱりする。

 帰宅後、金ちゃんの水槽を掃除してから上六に行って接着剤を購入。帰宅後、長いこと懸案になっていた収納ケースの修繕と中身の整理。始めたら次々と課題が現れいっかな終わらず。ふぅぅぅ。しかし収納ケースは改心して立ち直ってくれた模様。

 明日からまた頑張るべし。
 
 

2025年6月21日土曜日

バレー『不思議の国のアリス』

 朝食後、速やかに身支度を整え、最寄りの駅から余裕をもって新大阪駅に。新幹線の車内で自分の仕事(後ろ向きの原稿修正作業)。

 品川から山の手線で新宿、そこから京王線に乗り換えて初台駅に12時ごろ到着。新国立劇場でマチネのバレー『不思議の国のアリス』。豪華絢爛スペクタクル。

 赤の女王とマッドハッターのわき役が目立つ作品だが、一番印象に残ったのは、やはりプリンシパル(米沢唯)の優雅で上品な踊りだった。眼福。

 赤の女王の演技と、芋虫(このバレーで体を見せる唯一の男性ダンサー)の身体表現も、目を瞠るところあり。舞台も丁寧に、とても工夫して作られている。チェシャ猫は、体が分解する仕様で原作のキャラクターを表現。かわいらしい。

 こちらは新国立劇場の予告。この凝りよう:


こちらはロイヤル・バレーのスティーブン・マックレーのマッド・ハッター。もともと彼がタップダンスをこなすので、このようなシーンになったという話。バレーとタップの異質な動きを一つにして「気ちがいお茶会」のナンセンスを表現する趣向なので、帽子屋役は大変。マックレーのパフォーマンスは世界遺産級:


こちらもロイヤル・バレーから。赤の女王の「タルト・アダージョ」(!)。踊り手はゼナイダ・ヤノフスキーという方。すごい迫力、独壇場:


こちらは元祖。『眠りの森の美女』の「ローズ・アダージョ」:


 公演終了後、速やかに品川に戻って帰りの新幹線に乗車。ふぅ。

2025年6月20日金曜日

会議、授業

 今朝も早めに研究室に到着。

 会議が始まる前に、3時限の準備を整える。来週の授業の準備(テキスト、翻訳のコピーなど)もまとめて済ませる。えらい。

 評議員会は無事に終了。それから正午まで自分の勉強と仕事。

 昼食後、雑用をしてから教室へ。

 今日のペトラルカの授業では、ソネット182の第二連(3‐4行目)の読みに時間をかける。註を参照しながら蓋然性の高い解釈を検討する。

 授業終了後、研究室に戻って和訳の確認など。

 所用のため夕方早めに退室する。明日も忙しい。


 

2025年6月19日木曜日

教授会ほか

 今朝も早めに研究室に到着。

 集中できる時間に、自分の仕事に取り組む。気分転換に大学の業務をこなしながら正午まで机に向かう。

 昼食後、自分の勉強をしてから、教授会にアクセス。難しい問題山積の印象。

 会議終了後、懸案の住所録の作成と、業績公開のプラットフォームについて情報を収集。それから明日の授業の準備など。

 先日教えてもらった、イタリアの授業カリキュラムに関する記事: "Tutto il tempo che rubiamo a ragazze eragazzi a scuola"。右派の介入があからさまに分かりやすい。



2025年6月18日水曜日

創立記念日

 朝食、掃除機がけの後、近所の図書館に行って小一時間ほど自分の仕事。

 それから梅田に行って映画 Veni vidi viciを鑑賞。主役の俳優さんがなかなかすごい。

 食事をしていったん帰宅。区民プールが休館なので、サウナだけ入ろうと温泉に行ったものの、こちらもお休み。仕方がないので上六に戻って、自分用に長袖シャツを買って帰る。

 また明日から頑張ろう。

2025年6月17日火曜日

非常勤、ILAS

 朝一で非常勤。前日の天気予報では通勤・通学時間帯に雨とのことだったが、幸いなことにお天道様が頑張ってくれた。

 いつものように11時過ぎに百万遍に到着。雑用をすませてから昼食。

 13時まで自分の仕事。一服してから5時限の支度。

 余った時間で、今朝の授業のケアー、自分の仕事のつづき。すでに意思表示をしているつもりだが、念のため最終チェック完了のメールをイタリアに送信。

 今日のILASセミナーは時間不足で尻切れトンボだった。反省。また来週がんばろう。
 
 インターネットで世界情勢を確認してから19時過ぎに退室。

2025年6月16日月曜日

授業(文学史)など

 今朝も早めに研究室に到着。蒸し暑い。

 3時限の準備をしてから、収集・整理した業務データの確認作業。エクセルファイルを調整してから事務に送信。ふぅう。

 それからメール審議への返信、同僚の先生へのお礼のメールなどを書き送る。

 昼食後、業務の一環のアンケートに回答してから教室へ。

 今日の授業では、当時の教皇庁・教会の腐敗に対してペトラルカが痛烈な非難を浴びせた政治的ソネット138を紹介。それから『神曲』と『カンツォニエーレ』の一節を枕に、西洋における虚しさの概念について一通り説明。

 授業終了後、百万遍にまわってヨーグルトを購入。
 研究室にもどって、明日の授業の準備など。

 夕方早めに退室。帰宅後、家事。

 すべて終えてから親戚のお宅へ。1時間強自分の仕事。

2025年6月15日日曜日

休日

 朝食、掃除機がけの後、親せき宅へ。書斎の机をお借りして、部局と大学の業務。ついに日曜日まで仕事をするようになったか。

 12時過ぎにお暇して、自宅で昼食の即席めんを頂く。作っている最中に熱湯をこぼしてしまい、右手と右足に軽いやけどを負う。それが気にかかってプールに行くのをやめにする。

 午後は自宅で、部屋の片づけ、パソコン内の整理など。

 夕方、再度親せき宅にお邪魔して、今度は自分の研究。参考文献を読んだり、同僚への問い合わせメールを準備したり。携帯を忘れていたので自宅に戻ってからメッセージを送信。

 明日からまた頑張ろう。

2025年6月14日土曜日

研究室へ

 朝食、掃除機がけの後、大学へ。土曜日に出勤するのはやめにしようと考えているが、PDFファイルを編集する業務があるので研究室のパソコンに頼らざるを得ない。雨だが、頑張る。

 12時前に研究室に到着。重要なメールに返事をお送りしてから18時過ぎまで作業。ようやく一通り資料の整理を完了する。疲れた。

 まだなすべき仕事がいくつか残っているが、すべて先送りに。また来週頑張ろう。

2025年6月13日金曜日

業務、ソネット179

 早めに研究室に到着。

 メールの返信を送っている最中に、次々と業務メールが舞い込む。まだ期日までに余裕があるのですべて先送り(これがまずいのだが)。ふぅ。それから自分の仕事(原稿の修正)に取り組む。捗らない。

 一区切りついたところで、情報収集の業務を再開する。不明な点について問い合わせのメールを送りながら、データを整理する。

 昼食後、急いで3時限の支度。前回につづいてテクストの校訂について教室で少し検討する。今日はソネット179の9行目:

Se ciò non fusse, andrei non altramente
E ciò non fusse, andrei non altramente

上のSavoca版では仮定条件を提示するseが行頭に置かれておさまりが良い。一方、下の普及版では、文法的にちょっと説明の難しい接続詞のeと接続法半過去の組み合わせとなっている。3195写本の該当箇所をみると、綴りは下の解釈を支持しているように見受けられる。むずかしい。

 授業終了後、和訳の確認。所用のため早めに退室。
 いったん帰宅して荷物を置いてから自転車で眼科へ。

2025年6月12日木曜日

事務作業、会議

 今朝も早めに研究室に到着。京阪出町柳駅は、昨日ほどには混雑していなかった。

 自分の後ろ向きの仕事に小一時間ほど取り組んでから、情報収集の業務。気が進まないので、勉強と読書に逃避してしまう。なぜかメルロ・ポンティの『知覚の現象学』を読み始める。我に返って仕事を再開。12時過ぎに一区切り。

 昼食後、ZOOM会議に急いでアクセスしたところ、30分遅れで始まることが判明。待ち時間に明日の授業の準備を進める。

 会議終了後、情報収集のつづき。ようやくゴールが見えてきたような。

 疲れてきたので夕方に帰宅。気分転換に梅田で映画を観て帰ろうかとおもったが、開始時間に間に合うかどうか微妙なタイミング。急げば何とかなるが、大汗をかくのが嫌でそのまま帰宅。

2025年6月11日水曜日

歴史講読、猫

 今朝は早めに研究室に到着。京阪出町柳駅がいつも以上に混雑していたが、何か理由があったのか。

 4時限の準備。不手際があって時間をとられる。一区切りついたところで、別の授業のテキストのコピー。

 一服してから、滞っていたメールの返信、データ収集の業務など。

 昼食後、4時限の支度(和訳問題の作成・プリントアウトなど)、データ収集のつづき。

 今日の歴史講読では、Opera nazionale Balillaなどファシズムの青少年教育組織に関する説明を読む(掲載されていた写真は、半ズボンに上半身裸の男の子たちが銃をもって体育館に整列している一枚)。全体主義政府が、女子を含めた若年層のイデオロギー教育にいかに力を入れていたかが解説されている。複数の青少年組織を統一したGioventù italiana del littorio (Gil)に対する予算は、1939年から1941年にかけて、2億リラから11億3千万リラに拡大しているとのこと。具体的な数字が挙げられているのでわかりやすい。

 授業終了後、学外まで足を延ばして散歩。そこかしこで猫をお見かけする。ちょっとうれしい。

 研究室に戻って一休みした後、鉄の意志で自分の仕事に取り組む。19時半過ぎに退室。



上はキャンパス内、下は学外で見かけた子



2025年6月10日火曜日

非常勤、授業(ILASセミナー)

 朝一で非常勤。雨のため学生さんの出足がにぶい。ゆっくり読解を進めつつ、ナポリ湾とヴェスヴィオ山、エルコラーノとポンペイを地図上に確認する。ヴェスヴィオ周遊鉄道についても紹介。
 
 11時過ぎに百万遍に到着。少し仕事を進めてから昼食。
 
 昼食後、5時限の準備。今日はレポート作成に関連して註・参考文献の表記方法を紹介する日なのでそれほど手間はかからない。

 一通り支度を整えてから、業務のデータ収集。がんばる。一区切りついたところで授業の準備(=研究室の掃除)。
 
 ILASセミナーは無事に終了。来週以降の予定を確認。

 授業終了後、速やかに退室。

2025年6月9日月曜日

授業(イタリア文学史)ほか

 今朝は9時5分前に研究室に到着。

 3時限の準備を再開、資料の作成に思いのほか手間取る。なかなか終わらない。1時間強かけてなんとか整える。

 次いで、えらい先生方にチェックしてもらった要約と自己紹介の一文を送信。新たに届いたメールに返信など。いつの間にか昼になっていた。

 昼食後、明日の授業の支度をしてから教室へ。

 今日の講義では、ペトラルカの詩の技法を紹介。撞着語法、脚韻の機能(特にrima equivocaの効果)、音象徴など。また印刷本が普及する以前の韻文(定型詩)の存在意義について考えてもらう。ペトラルカの古典研究(人文主義)を説明し始めたところで今日の授業は終了。

 研究室に戻って、業務の資料集めに取り組む。大変。

 夕方早めに退室。帰宅後、家事。

2025年6月8日日曜日

親類宅へ、プールへ

  今日の午前はゆっくりすごす。朝食、掃除機がけの後、インターネットで調べものをしてから親類宅へ。今日も書斎を使わせてもらう。12時過ぎまで明日の授業の準備など。

 帰宅して昼食に即席めんを頂く。

 一服してから久しぶりにプール。無理しないことを心がけてゆっくりクロールで800メートルほど。帰りに温泉に寄ってサウナでくつろぐ。

 帰宅後、金ちゃんの飼育ケースの掃除をしてから、再度親類宅へ。授業の資料作りと読書。

2025年6月7日土曜日

ファイル送信、「ヨルバ人の模様展」

 朝食の後、昨晩依頼された件に取り組む。すでに作成している文章なので手間はかからないはず、と思いきや、字数の制限があるためにかなり大幅にファイルに手を加える。すぐには終わりそうもないので、いったん作業を止めて掃除機をかける。結局12時前にチェックを完了して、メールで送信。

 時間が遅くなったが、中書島まで「ヨルバ人の模様展」を観にでかける。独特の模様と藍色。図柄に抽象的な意味はなく、魚の骨や道や扇風機のファンといった具体的なものを象っているとのこと。

 ナイジェリア人のお連れあいさんのウェルカムのドラムを聴かせてもらう。体を動かしながらの演奏、まねのできない腰の動き。勧められてお身体を触らせてもらい、背中の尾てい骨のあたりに深い谷間があるのを確かめる。このくぼみがあるので頭に重いものを乗せて運ぶことができるとのこと(というより、体を使っている過程でこのような身体構造になったと思われる)。貴重な経験。ありがとうございました。



 午後遅い時間になっていたので、中書島の駅近くの適当な店で休憩。以前から気になっていた駅ホーム内のお蕎麦屋さんで遅い昼食。部活帰りの中学生で大賑やか。

 帰宅後、届いた本を読み始める。

2025年6月6日金曜日

ソネット179ほか

 今日も早めに研究室に到着。

 久しぶりに、後ろ向きではなく前向きの研究活動。『狂えるオルランド』について紀要論文のテーマの絞り込みを始める。

 予定通り10時前に切り上げて、事務作業(データ収集)を再開する。ウェブから資料を集め、関連する先生に情報照会のメールをお送りする。

 予定意通り11時ごろに一区切りつけて3時限の支度。

 昼食後、ざっと資料の確認をして教室へ。今日読んだソネット179にも校訂の問題あり。該当箇所は第二連の2行目:

 ovunque ella sdegnando li occhi gira,

che di luce privar mia vita spera,

le mostro i miei pien d'umilità sì vera,

ch’a forza ogni suo sdegno indietro tira.

上記はSavoca版のテクスト。この2行目冒頭のcheは、前行のellaを先行詞とする関係代名詞。この解釈ですっきりと一文が理解できる。これに対して普及版の一部では、 

"(che di luce privar mia vita spera?)”

とカッコでくくられた疑問文として2行目が処理されている。どうしてこのような見解が生まれるかというと、校訂のベースになるヴァチカン3195写本の該当箇所の行末に、疑問詞を思わせる記号のようなインクが見えるため。Savoca版はこの箇所を汚れと判断して上記のような校訂を行っている。授業では写本のコピーを配布して物理的な情報を実際に確かめてもらう。

 夕方、教室で書いてもらった和訳の確認をして、早めに退室。

 晩、そろそろ寝ようかという頃合いに重要なメールが相次いで届く。深夜までその対応に追われる。

 

2025年6月5日木曜日

業務、『サッコとヴァンゼッティ』

  今朝も早めに研究室に到着。

 メールの確認をしてから、期限のある業務に着手する。関連する掛に電話・メールで情報の提供を依頼する。届いた資料を確認しつつ、返信メールを送る。

 一区切りついた11時過ぎから、明日の授業の準備。

 昼食後、関連部署に照会メールをさらに送信。他部局に過去数年の授業情報の確認など。

 所用のため、午後早めに退室。

 帰阪して用事をこなしつつ、情報収集の作業のつづき。今日はこのような一日。

 先日知人から紹介してもらった映画Sacco e Vanzettiの法廷のシーン。記憶に残る:





 

2025年6月4日水曜日

授業(イタリア史講読)

 今日は9時15分前に研究室に到着。
 
 ウォーミングアップの後、自分の仕事に取りかかる。一区切りついたところで、滞っていた返信作業。すっきり。

 それから校正を再開。昼過ぎまで頑張る。

 昼食後、3時限の支度。すでに準備はほぼ終えていたので、wikipediaから関連情報を入手したり和訳の問題を作ったり、詰めの作業に勤しむ。

 今日の歴史講読では、夫婦とその七人の子どもたちを写した家族写真の解説を精読する。ムッソリーニが「国の軍事力、国家の未来と安全は、人口問題に結びついている」という見解に基づいて多産を奨励したものの、1921-1930の10年間と1931-1940の10年間を比較すると、出生率(人口1000人に対する1年間の出生者の数)は28から24に低下したとのこと。

 授業終了後、和訳の確認。
 メールを送信して18時前に退室。

2025年6月3日火曜日

非常勤、ILASゼミ

 朝一で非常勤。雨のため参加者がやや少なかったが、授業は順調に進んだと思う。一か所、こちらの説明が不十分だったことに気づいたので、来週補足説明をする予定。

 11時半ごろに研究室に到着。二つ仕事をしてから昼食。

 それから5時限のILASゼミの支度。今日は「地獄篇」の第6歌。準備はしていたつもりだが、補足説明すべき事柄が次々に出てくる。一通り支度を終えてから自分の仕事にとりかかる。

 5時限の授業は無事に終了。発表者が頑張って準備をしてきてくれた。

 授業終了後、今日の自己報告と仕事のつづき。19時半ごろに退室。だるい。

 


2025年6月2日月曜日

授業(イタリア文学史)ほか

 9時前に研究室に到着。

 今日の予定を確認してから、3時限の準備に取り組む。ペトラルカの抒情詩の説明なのであまり手間はかからないはずだったが、授業で使う資料を見直していたところ、修正点が次々と出来し時間をとられる。3195写本の必要なページを確認して一通り作業を終える。

 一服してから11時過ぎに百万遍まで散歩。いつものようにコンビニでヨーグルトをまとめ買い。午前の残りの時間で、自分の仕事を進める。

 昼食後、配布資料の確認をして教室へ。準備のおかげで、焦点を絞ってペトラルカの作品を紹介できた(と思う)。来週、このつづき。

 研究室に戻って明日の授業の準備と、自分の仕事のつづき。

 夕方早めに退室。

 帰宅後、家事を済ませてから親類宅へ。1時間ほど書斎をお借りして校正のつづき。

2025年6月1日日曜日

イタリア共和国

 朝食、掃除機がけの後、親類宅へ。今日も書斎を使わせてもらい、自分の仕事に取り組む。

 切りのいいところまで作業を進めて、12時過ぎにいったん帰宅。昼食に即席めん(野菜ラーメン)をつくる。

 それから金ちゃんの飼育ケースの掃除と校正のつづき。14時頃に家を出て地下鉄で長居へ。強制的なスポーツ観戦。

 試合終了後、速やかにスタジアムを後にしていったん帰宅。家事。

 夕方、再度親類宅へ出向いて書斎で仕事のつづき。節目まで頑張る。

 帰宅後、6月2日が誕生日の人の一日早いお祝い。国民投票でイタリア共和国が成立した日(1946年)なのでイタリア人からも祝福されることあり。