2025年6月21日土曜日

バレー『不思議の国のアリス』

 朝食後、速やかに身支度を整え、最寄りの駅から余裕をもって新大阪駅に。新幹線の車内で自分の仕事(後ろ向きの原稿修正作業)。

 品川から山の手線で新宿、そこから京王線に乗り換えて初台駅に12時ごろ到着。新国立劇場でマチネのバレー『不思議の国のアリス』。豪華絢爛スペクタクル。

 赤の女王とマッドハッターのわき役が目立つ作品だが、一番印象に残ったのは、やはりプリンシパル(米沢唯)の優雅で上品な踊りだった。眼福。

 赤の女王の演技と、芋虫(このバレーで体を見せる唯一の男性ダンサー)の身体表現も、目を瞠るところあり。舞台も丁寧に、とても工夫して作られている。チェシャ猫は、体が分解する仕様で原作のキャラクターを表現。かわいらしい。

 こちらは新国立劇場の予告。この凝りよう:


こちらはロイヤル・バレーのスティーブン・マックレーのマッド・ハッター。もともと彼がタップダンスをこなすので、このようなシーンになったという話。バレーとタップの異質な動きを一つにして「気ちがいお茶会」のナンセンスを表現する趣向なので、帽子屋役は大変。マックレーのパフォーマンスは世界遺産級:


こちらもロイヤル・バレーから。赤の女王の「タルト・アダージョ」(!)。踊り手はゼナイダ・ヤノフスキーという方。すごい迫力、独壇場:


こちらは元祖。『眠りの森の美女』の「ローズ・アダージョ」:


 公演終了後、速やかに品川に戻って帰りの新幹線に乗車。ふぅ。