2024年10月31日木曜日

smorsare (CVII v. 5)

11月1日(金)

 定時に研究室に到着。

 イタリア語の論文を書き直すための予備作業。一区切りついたところでデータの開示の準備。それから3時限の支度。

 昼食後、資料をプリントアウトして教室へ。参加者のお一人から、前回読んだCanzoniereのCLIIの5行目の動詞 "smorsare" の意味について、Battagliaの大辞典その他から詳しい情報をご提供いただく。やはり「morso(はみ)を外す」というのが原義で、そこから「(桎梏から)自由にする」という比喩的な意味が派生しているようだ。

  今日読んだところでは、次の箇所におもしろい表現が:

Non fur ma’ Giove et Cesare sì mossi,

a folminar collui, questo a ferire,

che pietà non avesse spente l’ire,

e lor de l’usate arme ambeduo scossi. (CLV 1-5)

2行目のcollui, questoは不定詞の目的語ではなく、その意味上の主語GioveとCesareをそれぞれ受け直した代名詞。folminareは「雷を落とす」、ferireは「剣を振う」。両者の用いる武器の違いを踏まえてそれぞれの主語を不定詞に明記している。

 授業終了後、少し仕事(教務への情報確認など)。集中力が低下しているので早めに17時過ぎに帰宅。自覚はないが、体調が悪いのだろう。

雨に降られたので附属図書館から法学部を抜けて帰還


演習ほか

10月31日(木)

 定時に研究室に到着。2時限の支度をしてから、データ開示の準備を少し。

 論文演習は、今日も有益なコメントが多々寄せられたと思う。あともう少し、やってみましょう。

 昼食のお弁当を食べながら、うつらうつらしてしまう。

 午後、授業の準備、開示用のデータチェックなど。夕方、同僚の先生にPDFファイルと現物のファイルをお送りする。18時半ごろに退室。帰りしな、イタリア会館に立ち寄って現物のファイルをお届けする。

 帰宅後、ゆっくりする。

2024年10月29日火曜日

サン・ミケーレ橋、映画

10月30日(水)

 定時に研究室に到着。アンダーシャツをかえなくてもよいので楽。

 隣の研究室でコピー。久しぶりにイタリア語の論文を読み直す。10時半過ぎに文学部図書館に本を返却したついでに、時計台購買部に寄ってファイルを購入。研究室に戻って4時限の準備など。

 昼食後、催促のメールを一通送信(いい加減にしてもらいたい案件)。コピーした原稿をファイルに閉じる作業。授業の支度。

 4時限のイタリア史講読の授業、今日読んだページに掲載されていたのは、アッダ川にかかるサン・ミケーレ橋の写真。1887年から89年にかけて架けられた鉄道用の鉄橋。エッフェル塔と同様にボルトで固定した鉄の骨組みで、写真でみても見事な威容。イタリアでは地理的な条件のために、トンネルや橋や高架橋の建設が鉄道を敷設するの必要不可欠。このために鉄道の迅速な普及ができなかったという解説。また一方、当時世界で一番長かった橋もイタリアにあったとのこと。ヴェネツィアと本土を結ぶ橋がそれで、3.6キロの長さ。色々と興味深い。

 授業終了後、同僚の先生にメールを送信。夕方少し早めに退室。

 梅田にまわって久しぶりに映画、堀江貴監督『最後の乗客』。

梅田、芝生広場(たぶん)


2024年10月28日月曜日

「チ。」、書類の提出

10月29日(火)

 朝一で非常勤の授業。受講生のお一人からNHKのアニメ「チ。」を薦められる。11時過ぎに研究室に到着。

 提出書類に同僚の先生の署名・捺印が必要なので、メールでご連絡。すぐに快諾のご返事が届く。ありがたいかぎり。

 昼食後、提出書類をプリントアウトをして一通り確認。15時過ぎに同僚の先生の研究室にお邪魔して書類を完成。直ちに提出。すっきり。

 それから教務関連の仕事に勤しむ。17時過ぎに退室。

 帰宅後、家事。今日は外には出ず。

トルクァート・タッソの"Il messaggiero"、マルト・ロベール『起源の小説と小説の起源』

10月28日(月)

 定時に研究室に到着。2時限、3時限の支度(資料のコピー)。余った時間で自分の仕事。

 2時限のトルクァート・タッソのIl messaggiero、今日読んだ個所にこんな一節が:

Chiamo io spezie artificiali non quelle ch’assolutamente sono fattura de l’arte, benché di queste ancora molte che son mescolate potrei annoverare, ma quelle che di due semplici spezie naturali per alcun artificio insieme si sono congiunte, quali sono gli innesti de le piante, di cui così leggiadramente cantò il tuo poeta in quei versi:

文脈が分からないと意味がとりにくいかもしれない。精霊が「私」に、ダイモンは女性と交わることができるという話をしながら、二つの異なる種が混じって混成的な種が生まれえることを説明している場面。冒頭のchiamoは(non) quelle, (ma) quelleの二つの目的語をとっている。その補語がspezie artificiali。「わたしがアルテの種(技・技術によってつくられた種)と読んでいるのは、純粋にアルテからなるものではなく、何らかの技(アルテ)を介して、二つの自然の単純な種から結合して生まれ出たもののことだ」。

 3時限の文学史は、騎士物語。授業の冒頭、小説の起源についてマルト・ロベールの古典的な論考『起源の小説と小説の起源』を引きながら簡単に紹介する。これは自分の両親はとこか別のところにいるに違いないという子どもの空想、いわゆるフロイトの家族小説(ファミリーロマンス)に小説の原型を求める見解。ついでに、小説の先駆けと言われるセルバンテスの『ドン・キホーテ』はイタリアの騎士物語を踏まえた作品ですと宣伝。『ドン・キホーテ』がいかに面白いかについても触れる。

 授業終了後、自分の仕事。関係部署に電話で問い合わせなど。17時過ぎに退室。

 帰宅後、家事。


2024年10月26日土曜日

選挙、ウズベキスタンの刺繍

10月27日(日)

 朝食前に一仕事。朝食、掃除機がけの後、上六のカフェに行ってもう一仕事。

 昼食に即席めんを頂く。一服してから連れ立って衆院選の投票に。相方さまは幼馴染が企画するウズベキスタンの織物展へ。自分は自宅に直帰して仕事のつづき。

 少し昼寝を交えて淡々と書類の作成をこなす。夕方、気分転換に再度上六のカフェに。仕事のつづき。

 晩の選挙速報では与党苦戦の模様。

ウズベキスタンの小さなタペストリー。優しい絵柄。ちょっとうれしい



2024年10月25日金曜日

おにぎり、研究室

10月26日(土)

 朝食の後、お弁当のおにぎりを作る。昨日の夕食の焼き鮭がよい味だったので、半分ほど取り分けて、今日の昼ご飯にしようという目論見。

 大阪の天六に住んでいたころは自分で弁当を作っていた。好きなものを好きなだけ用意できるので、ちっとも苦にならならず。その定番がおにぎり。おかずを小さい弁当箱につめて、ご飯はおにぎりに。このスタイルで2年ほど、赴任したばかりの箕面の大学と、非常勤先に通っていた。その非常勤でお世話になった門戸厄神の大学で私の弁当が噂になっていたらしく、京大に赴任した後、講読の授業に来てくれていた学生さんから「母がよく見かけたと言ってましたが、先生毎日お弁当を用意して…」と切り出されてびっくり仰天する。講師控室で何人かの先生方から「先生それご自分で?」と聞かれたことがあったので、そのなかのお一人だったか。栄養のバランスと見栄えにそれなりにこだわった弁当だった。また復活しようかな。

 掃除機をかけてから大学へ。11時ごろに研究室に到着。20時半ごろに退室。

 今日は同じフロアーの西洋古典文学の研究室で研究会があったようだ。同僚の先生に廊下でお会いしてご挨拶。

今年はアルコールパス制


2024年10月24日木曜日

ソネットCLII、火事

10月25日(金)

 定時に研究室に到着。昨日夕食を取らずに就寝したら、ぐっすり眠れてまことに快調。週に一度断食してみようかと真剣に思案している。

 集中できる午前中に自分の仕事並びに3時限の支度。

 昼食後、準備を整えて教室へ。CanzoniereのCLIIの第二連:

 Se ’n breve non m’accoglie, o non mi smorsa,

ma pur come suol far tra due mi tene,

per quel ch’io sento al cor gir fra le vene

dolce veneno, amor, mia vita è corsa.

この2行目のpur come suol farのrとlの重ね合わせがいい感じ。さらに次の行のper quel, cor, girに音が引き継がれ、連の最終行のamorへ。おもしろい。

 授業終了後、付属図書館に行って少し仕事。夕方、いったん研究室に戻ってから文学部図書館へ。書籍の引取り。それから生協に赴いて文具を購入。情報収集のため教務掛に立ち寄る。

 一通り仕事を終えてから、研究室で自分の作業のつづき。20時ごろに退室。

 帰りしな、騒々しいと思ったら、今出川通りに消防車が集まっていた。理学研究科で火が出たとのこと。学生にけがなどなくて何より。京都大学の実験室で火災 キャンパス周辺が一時騒然|社会|地域のニュース|京都新聞

今出川通


2024年10月23日水曜日

論文演習ほか

10月25日(木)

 定時に研究室に到着。朝晩は涼しくてありがたい。日中は暑いが…

 授業の支度をしてから自分の仕事。2時限の演習はお二方が発表。一コマに二人の割り振りなので、時間が足りるか心配だったが、比較的余裕があったと思う。今日も有益なコメントが多々寄せられる。

 昼食後、教務関連の仕事と自分の仕事。
 夕方、散歩がてら、久しぶりに附属図書館へ。明日の授業の準備など。
 20時過ぎに退室。帰宅して入浴したら遅い時間になっていたので、夕食をとらずに就寝。特に問題ない。むしろ快適。

歴史講読ほか

10月23日(水)

 定時に研究室に到着。メールの返信をしてから自分の仕事。教務関連の業務。

 12時過ぎに昼食。行儀が悪いが食事をしつつメールの連絡文を書き上げて送信。それから4時限の支度。余った時間で自分の仕事。

 今日の授業で読んだのは、蒸気機関車の前で撮影された1900年ごろの記念写真の解説。この写真をもとに、統一後のイタリア半島の鉄道の敷設状況が紹介されている。大変に面白い。

 授業終了後、研究室に戻って事務に問い合わせの電話、教務関連の連絡など。夕方から自分の仕事を再開して20時前に退室。今日は途中からコンタクトを外して眼鏡に。そのせいかパソコンが見づらくて作業の効率が落ちたような…。

2024年10月21日月曜日

非常勤ほか

 10月22日(火)

 非常勤の授業をしてから百万遍に向かう。出町柳のドラックストアーに立ち寄って買い物。11時半頃に研究室に到着。残り少ない午前の時間を自分の仕事に当てる。

 昼食後、丁寧なご連絡をくれた後輩の先生にお礼の返事。その情報をイタリアに送信。うまくいくといいね。それから教務関連の仕事、同僚の先生方に依頼のメールをお送りする。

 夕方17時過ぎに退室。帰宅後、家事。

 晩、近所の図書館に行ったものの席があいておらず。無念。そのまま帰宅して家で作業。メールの返信など。

2024年10月20日日曜日

タッソの"Il messaggiero"

10月21日(月)
 
 今日も定時に研究室に到着。
 大急ぎで2時限、3時限の支度。余った時間で自分の仕事。午前のタッソの授業で読んだIl messaggieroの一節:

 Qui egli tacque; e io così dissi: -Già avendo io altre fiate udito dire che i demoni de le femine s’innamoravano e godevano de’ loro amorosi abbracciamenti, non dava maggior credenza a cotali parole ch’io soglia dar a quel che favoleggiano le vecchiarelle co’ fanciulli, quando a la lor conocchia traggono la chioma.

3行目の比較級のmaggiorは直後のche節を比較対象としている(「自分はそのような言葉に、おばあちゃんが子供らに語る話に寄せる以上の信頼を、寄せてはいなかった」)。

 3時限の文学史は、新プラトン主義の紹介。授業の初めに、文学に対する哲学の影響について簡単に紹介。

 夕方、非常勤の先生の訪問をうける。17時頃に退室。
 帰宅後、大急ぎで家事。それから上六のカフェに。

御幸の森

 10月20日(日)

 朝食、掃除機がけの後、自宅で仕事。さすがに今日は大学には行かない。

 一区切りついたところで、久しぶりに自転車で御幸の森の商店街へ。キムチを購入。帰宅後、仕事のつづき。後輩の先生からの問い合わせに返信。

 夕方、金ちゃんの飼育ケースの掃除。相方が宅急便をコンビニに運ぶお手伝い。自分はそのまま上六に行って、いつものカフェで明日の授業の準備など。頼まれた豆腐を買って帰宅。

 晩、イタリアからの問い合わせに返信。

2024年10月19日土曜日

研究室

10月19日(土)

 朝食、掃除機がけの後、大学へ。10時半ごろに到着。

 昼食を挟んで自分の仕事、教務関連の業務、月曜の授業の準備など。

 夕方、散歩がてら百万遍に出てコンビニでいつものヨーグルトをまとめ買い。18時半ごろに退室。

 

久しぶりに京大の第二図書館(駸々堂)の前を通る

2024年10月17日木曜日

大忙し

 10月18日(金)

 定時に研究室に到着。昨日ほどではないが、暑い。冬は来るのだろうか?

 午前中に自分の仕事。昼食後、教務関連の業務。それに関連して同僚の先生にメールで問い合わせ。

 所要のため夕方早めに退室。19時頃から上六のカフェで自分の仕事のつづき。

 

2024年10月16日水曜日

平常運転

11月17日(木)

 定時に研究室に到着。暑い。

 メール連絡の業務を済ませてから、いつもの作業に取り組む。教務関連の仕事を間に挟みつつ昼過ぎまで。

 昼食後、教授会が始まるまでの時間を使って、今後のプランを思案する。

 教授会終了後、ぶんこもの催しはご遠慮して、作業のつづき。19時前に退室。

 晩、イタリアからメールが二通届くが、肝心の案件ではなかった。

2024年10月15日火曜日

イタリア史講読(19世紀末のローマ近郊)

10月16日(水)

 定時に研究室に到着。

 教務関連の業務をしてから本日の課題に取り組む。午前の集中できる時間にできるだけ進める。

 昼食後、4時限の支度、事務に問い合わせの電話など。

 今日の授業で講読したのは、ローマ郊外の水道橋を背景に、放牧された羊が草をはむところをうつした19世紀末の写真の頁。この画像を踏まえて、当時のローマ近郊の農業形態と、郊外への都市化の広がりが解説されている。

 授業終了後、気分転換に散歩。

 研究室に戻って、シラバスの確認をしてから本日の課題に再度取り組む。20時過ぎに退室。

月曜日の振替日

10月15日(火)

 朝一で非常勤。無事に終了。運動を兼ねて最寄り駅まで高速で歩く。暑い。

 11時過ぎに百万遍に到着。今日は月曜日の授業の振替日にあたっているため、大急ぎで3時限の文学史の講義の支度。フィレンツェの人文主義者サルターティとブルーニ、それにアルベルティの資料を用意する。

 昼食後、早めに教室へ。授業の最初に軽く雑談(古典文学の守備範囲の広さについて)をしてから本題に入る。人文主義者の著作の対話形式を紹介したついでに、議論・討論の有効性について簡単に触れる。

 授業終了後、研究室で自分の仕事に勤しむ。17時過ぎに退室。

 帰宅後、フルパワーで家事。19時過ぎに上六へ。いつものカフェで一時間ほど頑張る。ふぅ。

 

2024年10月14日月曜日

自宅で作業の一日

10月14日(月・祝)

 朝食、掃除機がけの後、自宅で自分の仕事。さすがに大学に出るのはしんどい。

 今日は家に誰もいないので作業が捗る。13時過ぎまで。

 家族が帰宅したのでお土産の広島焼を昼食に頂く。それから仕事のつづき。16時までに作業を一区切りできたらプールに行くつもりだったが、17時過ぎまでかかってしまう。無念。

 その後、金魚の飼育ケースの水替えと家事をしてから上六のカフェに。一日引きこもっていたので外に出ないと。19時過ぎまで頑張る。ふぅ。

2024年10月12日土曜日

研究室

 10月13日(日)

 朝食、掃除機がけの後、大学へ。かなり迷ったが、大学へ。

 今日は11時半過ぎに研究室に到着。頭が重いので作業効率が悪い。ちょっとずつ前進。

 一区切りついたところで、教務関連の業務。さらに専修のみなさんと非常勤の先生のお一人にお願いのメール。早速返事を返してくれた方がいて、ありがたい限り。何とかなるといいが。夕方、キャンパス内を散歩。

 19時前まで自分の仕事を進めて退室。


御意


 

研究室へ

10月12日(土)

 朝食、掃除機がけの後、大学へ。高熱を出している家族がいるのでちょっと大変。

 11時ごろに研究室に到着。適度に休憩をとりながら自分の仕事。夕方一区切りついたところで来年度の共通教育の授業シラバスを作成する。それからもうひと仕事。20時過ぎに退室。疲れた。

 帰宅後、飲酒してしまう。



2024年10月10日木曜日

sonetto 150、携帯電話の置き忘れ

 10月11日(金)

 定時に研究室に到着。

 いつものように午前中に自分の仕事に集中するつもりだったが、今後の計画・見通しに穴があることに今頃になって気がつき、ショックをうける。前進あるのみ。

 3時限のPetrarcaの授業で読んだsonetto 150は、「私」と「魂」の対話という着想の作品。このソネットについて、参加者のお一人から、母音のaとeだけで脚韻が構成されているというご指摘あり。パターンは、ABBA ABBA CDE DCEのオーソドックスなタイプ、A=-ace、B=-erna、C=-agna、D=-eta、E=-edeなので、確かにa, eの母音のみで、ae, ea, aa, ea, eeという組み合わせ。おもしろい。

 授業終了後、事務に問い合わせの電話、自分の仕事。色々とまずい。

 帰りしな、京阪特急の車内に携帯電話を置き忘れるというチョンボ。地下鉄の天満橋のホームに降りたところで気がついたので、そのまま京阪の駅まで引き返して問い合わせ。淀屋橋に保護されていることを確認できたので急いでそちらの窓口まで行って回収。気をつけるべし。 

会議、Quentin CrispとSting "Englishman in New York"

10月10日(木)
 
 定時に研究室に到着。今日は午後に会議が入っているので、11時過ぎまでになるべく仕事を進める(研究と明日の授業の準備)。

 昼食後、会議の予習。少しだけ自分の仕事のつづき。最初の会議、思っていた以上に時間がかかる。難問がまた次々と。会議終了後、自分の仕事を少ししてから次の会議に。こちらも予想以上に長引く。
 
 夕方、明日の授業の準備と自分の仕事のつづき。19時頃過ぎに退室。

 晩、イタリア語で書かれた海外文学の書評を教えてもらう。知らない作家ばかりなのでありがたい。Quentin CrispのIl funzionario nudoは、1968年に原作The naked civil servant)が刊行されているようだ。こちらはVogueの記事:"Chi era Quentin Crisp, il “funzionario nudo” erede super camp di Oscar Wilde"。かなり気になる。

 スティングがクェンティン・クリスプからインスピレーションをうけて作った曲を拝聴:Sting - Englishman In New York





 
 

2024年10月8日火曜日

授業(歴史講読)

 10月9日(水)

 定時に研究室に到着。涼しくてありがたい。集中力があるうちに自分の仕事。10時半に休憩。それから作業のつづき。12時過ぎまで。

 昼食後、教務関連の業務。一つクリアー。それから4時限の支度。

 授業は無事に終了。テキストが面白いので準備も楽しい。今日読んだ箇所は、19世紀のGrand Tourの旅行者たちのステレオタイプなイタリア(特に南部)観が反映した写真とそれに対する解説。

 授業終了後、附属図書館ですこし仕事。それから学内を散歩して研究室に戻る。

 メールの返信を出してから、作業のつづき。19時半過ぎに退室。


昨日写した学内の写真①


その②







2024年10月7日月曜日

非常勤、金子信久『ねこと国芳』

10月8日(火)

 朝一の非常勤の授業。いつも通りに家を出たつもりだったが、京阪特急に間に合わず(ホームから出発するところだった)。初動の遅れが乗り換えに響いて、いつもより20分遅れで非常勤先に到着。これでも授業には十分に間に合うが、精神的な余裕が。何とか頑張る。

 帰路の電車も遅れていて百万遍にはいつもより10分ほど遅れて到着。午前の残り時間で、メールの返信と送信。

 午後からようやく自分の仕事。附属図書館に本を返却しがてらキャンパス内を散歩。研究室に戻って仕事のつづき。17時過ぎに退室。

 帰宅後、家事。すべて終えてから近くの図書館に行って仕事のつづき。ふぅ。


附属図書館にお返しした金子信久『ねこと国芳』。この栞のこだわり!



2024年10月6日日曜日

タッソの"Il messaggiero"

 10月7日(月)

 定時に研究室に到着。むしあつい。

 2時限の支度をしてから自分の仕事に勤しむ。授業は、タッソの対話篇Il messaggieroのつづき。今日読んだ個所に次のような一節あり:"[...] e in questa parte, come ricco e liberale promettitore che molto più da' che non promette, molte cose insieme m'hai detto degne ch'io facca di loro prezioso tesoro ne la memoria". この"promettitore che"のcheは関係代名詞だが、次の"che non promette"のcheは比較対象を導く用法で、nonは虚辞。現代のイタリア語では直説法ではなく接続法のnon promettaになるところ。この「約束した以上のものを分け与えてくれる、豊かで鷹揚な約束者」というのは、ちょっと見習わなければいけない存在だなぁ。

 3時限の文学史は、ガイダンスと人文主義の説明。多々トピックを紹介(したつもり)。

 授業終了後、業務、授業の準備などをして17時前に退室。

 帰宅後、家事。それから上六のカフェに行ってもうひと頑張り。

『コッペリア』(全三幕)

10月6日(日)

 朝食の後、忘れないうちに金ちゃんの飼育ケースの掃除。それからいつもの掃除機がけ。

 一服してから上六のカフェに。到着後に、打ち出した校正用原稿を自宅に忘れてきたことに気がつく。とほほ。しかし、やることはいくらでもある。とりあえず、イタリア語の入った表(tabelle)を日本語に直して張りつける作業に励む。12時前に帰宅。

 昼食にざるそばを頂く。

 午後、趣味のデータ収集、昼寝(あまり眠れず)、原稿の修正など。

 夕方、バレー『コッペリア』を観にいく。自動人形の動きが、生身の人間のダンスへ変わるところがおもしろい。一人別行動で散歩して帰宅。

2024年10月4日金曜日

研究室

10月5日(土)

 朝食、掃除機がけの後、大学へ。11時ごろに研究室に到着。

 速やかに論文の結論の書き直し。切りのいいところまで進めて昼食。

 午後、序章の直し、データを確認しつつ日本語の表を論文に張りつける作業(第一章の表3まで)。気分転換にキャンパス内を散歩。研究室に戻って月曜日の授業の準備など。17時半ごろに退室。

 

2024年10月3日木曜日

Canzoniereの149(ballata)

10月4日(金)

 定時に研究室に到着。早々にメールの返信。それから論文を手直しする作業。10時半に一服。委員会業務の資料をダウンロード。

 12時まで論文の手直しに努める。昼食後3時限の授業の支度。

 後期はCanzoniereの149のBallataから。初回なのでリハビリを兼ねてゆっくり詩形の説明をする。いつものように連ごとに音読をして、内容を確認してからリズムの考察。末尾のvolta(13~14行目)に次のような一節がある:

Né però trovo ancor guerra finita,

né tranquillo ogni stato del cor mio,

この最初の詩行のリズムについて質問があり、検討に入る。恐らくtrovoとancorとguerraに強勢を置いて読んだらいいのではないかとの結論に至る。4-6-7-10音節にアクセントを置いた読み。この2行は"o"の音が目立つ。13行目もperòからtrovo、さらにancorとoの音を一つずつ強めて読んだら良いのではという暫定的結論(ただancor guerraはrの音が連続しているので、ancorを軽くguerraを重めに読む可能性がある)。ついでに母音の"o"の音象徴について簡単に紹介。

 授業終了後、研究室に戻って業務。途中で予期せるトラブルが発生して難儀する。散歩をして気分転換。

  18時半ごろに退室。


2024年10月2日水曜日

会議、Referendum cittadinanza

10月3日(木)
 
 雨。定時に研究室に到着。
 
 業務が溜まっているがそのまま先送りにして、自分の仕事。10時半ごろに休憩。12時過ぎに一区切り。メールの返信、午後の会議の予習などをしてから昼食。

 午後、自分の仕事のつづき、ZOOM会議、明日の授業の準備など。19時に退室。
 
 夕食後、久しぶりにオンラインの雑談。イタリア国籍の取得条件の緩和を問う国民投票について。10年以上イタリアに暮らすという現行の条件を、5年以上に引き下げることなどが盛り込まれている。国籍についてどういう立場をとるべきか自分なりに少し考えてみる:"Referendum cittadinanza, raggiunto il quorum di firme in pochi giorni"。

 

授業、キッチンカー

10月2日(水)

 定時に研究室に到着。

 早々に4時限の授業の支度。それから論文の読み直し。

 昼食後、雑用をこなしてから論文の読み直しのつづき。時間が来たので教室へ。今年度後期の歴史講読のテクストは、V. Vidotto, E. Gentile, S. Colarizi, G. De Luna, Storia d'Italia in 100 foto, Laterza, 2019。タイトルの通り、イタリア近現代史のトピックを当時の写真に即して解説している。著者が歴史学者の先生方なので内容は堅実。見開きの右側のページに一枚の写真、左側にその説明というレイアウトもいい感じ。

 授業終了後、文献複写の依頼があった研究室の書籍(Giordano da Pisa, Prediche inedite, a cura di Cecilia Iannella, Pisa, ETS, 1997)を文学部図書館にお届けする。奇特な方がおられるものだ。蔵書がお役に立てばうれしい限り。

 散歩をしてたらイタリアンのキッチンカーを見かける(サルシッチャも置いているようだが、ビールかワインの購入が必定だと思う)。

 18時過ぎまで作業をして退室。

キャンパス内のイタリアン・キッチンカー