2026年10月23日金曜日

授業(ソネット216)

 定時に研究室に到着。いつもの勉強をしてから、メールの返信(学外業務の候補者として名前が入ることを了解。ハズレることを祈念)。次いで2時限の支度。

 今日の授業ではソネットの216と217を読む。前者の第一連:

Tutto ’l dì piango, et poi la notte quando

prendon riposo i miseri mortali

trovomi in pianto, et raddopiarsi i mali.

Così spendo ’l mio tempo lagrimando.

(訳)私は日中泣き暮らし、それから晩

あわれな人間がやすらぎをえる時も

涙にひたり、苦しみが重なるのを見出す。

こうして嘆きのうちに時を費やしている。


この一節は音の展開がおもしろい。1行目のpiangoとquando、さらに2行目のprendonとの間で響きが重なっている。加えてprendonは、4行目のspendoと呼応している。脚韻について確かめておくと、接続詞のquandoが詩行の末尾に置かれることは必ずしも珍しくない(『狂えるオルランド』には、quando-Orlandoの押韻がある)。ただ上記の一節では、昼も晩も泣き暮らしているという長さのニュアンスが、行末の接続詞から切れ目なしに展開する文構成によって写し出されている可能性がある。この最後の点は、参加者のお一人が教室で指摘してくれた。

 授業終了後、和訳の課題を確認。

 昼食後、来週の授業の準備など。

 所要のため、夕方早めに退室。