2025年4月22日火曜日

非常勤、ILASセミナー

 朝一で非常勤。講師控室で、言語学の吉田先生としばし懇談。定年後にサイクリングと山登りを始められたそうで、その様子を写したスマートフォンの写真を見せて頂く。大変にお元気。自分も、もそっと頑張るべし。

 11時過ぎに出町柳に到着。

 研究室に荷物を置いてから、忘れないうちに頼まれごとを済ます。それから出町柳で購入した弁当を食す。

 昼食後、5時限の準備、メールの返信、事務作業など。今日のILASセミナーは「地獄篇」第二歌。参加者の皆さんに、気になったところ、わかりにくい箇所などをコメントしてもらいながら、質疑応答。皆さん面白いところに着目していた。こちらからは、歌の冒頭のダンテの逡巡と末尾の決意表明について注意喚起。また、この歌が3つの直接話法からなっていること(①ダンテ、②ウェルギリウス、③ダンテ)、②の長い台詞のなかに、マリアとルチーアの言葉を引用したベアトリーチェの発話が含まれていること、テクスト内の直接話法の占有率が非常に高いことを紹介(『神曲』の三世界それぞれの台詞の割合についても、先行研究(De Ventura)の情報を案内する)。それから訳文に即して、第二歌の大事な記述にコメントを加える。

 授業終了後、研究室の片づけをして18時半過ぎに退室。

 天満橋で一服して帰宅。