2025年7月8日火曜日

非常勤、ILASセミナー

 朝一で非常勤の授業をしてから、11時過ぎに研究室に到着。

 早めの昼食の後、5時限の準備。「地獄篇」第九歌は難しい箇所が多い。ルーカーヌスの『内乱』、オウィディウスの『変身物語』などの資料をコピー。ゼミ形式の授業なので、学生さんの発表をもとに質疑応答をしながら、補足の説明を加えていく。発表者が右と左の寓意に触れてくれたので、この歌には左右の指示が目立つことを指摘しながら個々の事例を検討する。

 授業終了後、一服してから部屋の片付けをして撤収。

 帰宅後、自室の片づけのつづき。探し物はまだ見つからない。

2025年7月7日月曜日

授業(文学史)、和書の発注

 今朝も早めに研究室に到着。暑い。

 3時限の準備(コピーなど)。一通り終えてから自分の仕事(後ろ向きの原稿修正)に取り組む。

 一区切りついたところで、生協書籍部にオンライン発注をしてみる。快適。もっと早くに試してみるべきだった。

 昼食後、自分の勉強をしてから教室へ。

 今日の文学史の授業は、前回につづいてボッカッチョの『デカメロン』。前回翻訳のコピーを配布した三話から、典拠を指摘できる二話について、Novellinoと『変身物語』の該当箇所を読みつつ相違を考えてもらう。またボッカッチョの語りの工夫についても少し時間をとって検討する。ボッカッチョは学生の関心を引く作家であることを改めて実感。

 研究室に戻った後、明日の授業の準備と自分の仕事のつづき。

 夕方早めに退室。東一条のイタリア会館に立ち寄ってから出町柳駅へ。地獄のような暑さ。日傘に感謝。

 帰宅後、家事。すべて終えてから親類宅にお邪魔して1時間ほど自分の仕事。

 

 

2025年7月6日日曜日

休日、映画

 朝食、掃除機がけの後、大急ぎで梅田へ。映画『フォーチュンクッキー』。後半に出てくる自動車整備工のお兄さん(ジェレミー・アレン・ホワイト)特に素晴らしかった。眼福。

 地下鉄で谷町九丁目まで戻って徒歩で上六へ。昼食を食べて、ドラックストアーで買い物をしてから親戚宅へ。

 うつらうつらしながらも夕方まで明日の授業の準備その他に取り組む。えらい。

 帰宅後、自室の片づけ。かなり大変。

 

2025年7月5日土曜日

休日、映画

 朝食、掃除機がけの後、親戚宅へ。書斎をお借りして自分の仕事。途中うつらうつらしながらも、昼前まで頑張る。

 いったん帰宅して昼食に即席めんを頂く。

 それから地下鉄で阿倍野へ。映画『28年後』。期待通り。少年役が頑張っていた。アルファ怖い。伏線が巡らされているのでつづきが楽しみ。

 ホームセンターに寄って金ちゃんの薬を購入して帰宅。

 一息ついてから再度阿倍野へ。今度はプール。夕方遅くから晩にかけてのいつもは空いている時間帯をねらってみたが、混んでいた。適当にクロールをして退館。まっすぐ帰宅する。えらい。

 明日も映画を観にいくので早く寝るべし。

2025年7月4日金曜日

ソネット185、鴨居玲展

 今日も早めに研究室に到着。
 
 いつものように自分の仕事から。思ったほど進まない。一区切りついたところでメールボックスの確認に行き、配達されていた書籍を回収。立替請求書を作成する。それから学部の業務について事務に問い合わせ、それに関連してメールを送信。バタバタしていたら12時近くになっていた。

 急いで昼食をとり、3時限の支度。
 
 今日の授業で面白かったのは、フェニックスから着想をえたソネット185。プリニウス『博物誌』に描かれた不死鳥の特徴が、ラウラの姿に重ねあわされている(例えば、フェニックスの首に見られる金の羽毛がラウラの首飾り=肩にかかる金髪)。参加者のお一人が、プリニウスの描写とペトラルカの詩句の色にかかわるその他の類似性を指摘してくれる。
 
 このソネットには音の面でもユニークな特徴がある(3行目から6行目)。 

Forma senza’arte un sì caro monile,                    

ch’ogni cor addolcisce, e ’l mio consuma.

   Forma un diadema natural ch’alluma

l’aere d’intorno. [...]

[不死鳥は]技術によらずにこんなに愛しい首飾りを作りだす、

ためにそれはあらゆる人の心を和らげ、わたしの心を消耗させる。

 また自然の王冠を作り出し、周囲の大気を

照らしだす。


ご覧の通り、-maが繰り返されている。最初のセンテンスの冒頭と末尾(Forma-consuma)、次の詩行の3か所(Forma-diadema-alluma)。   類例として、タッソの『エルサレム解放』に見られる-meの反復も挙げておこう(VIII 71 7-8)。

- Arme! arme!- freme il forsennato, e insieme 

la gioventù superba -Arme! arme!- freme. 

「武器を! 武器を!」狂乱の男が叫ぶと、一緒になって 

思いあがった若者たちが「武器を! 武器を!」と叫ぶ。


ペトラルカの例と同じく対韻(2行連続の同一脚韻)が効いている。タッソの場合は、同一音の反復によって、叫び声が共鳴しあう様子が表現されている。

 もう一つ、ソネット185の第二連にアンジャンブマンが繰り返されている点を別の参加者からご指摘頂く。ちょっと抜けていたのでありがたい。

 授業終了後、ルネに足を運んで注文していた電子辞書を受けとる。検収をすませてから研究室でセットアップ。ふぅ。

 夕方、いつもより早めに退室して京都駅の鴨居玲展へ。色々と面白い。スペイン滞在期の作品の一部は、ゴヤの作品の影響をうけていると思う。

 晩、イタリアへメール3通。


2025年7月3日木曜日

業務、会議

 今朝も8時45分ごろに研究室に到着。暑い。

 優先順位の高い自分の仕事にまず取り組む。適当なところで切り上げて、同僚の先生にメールの返信。別の先生からの問い合わせに答えるべく事務に電話で情報の照会。おおよそのところは理解したが、それをメールで説明するのに一苦労。昼過ぎまでこの作業に引っ張られる。とほほのほ。

 昼食後、夕方の会議資料にざっと目を通す。これで安心して自分の仕事ができると思いきや、E-learningを受講していない(早く対応しろ)、という通知が届く。言いたいことは山ほどあるが、涙をこらえて聴講する。教材を読まなくても修了テストはほぼ完答できる内容だったので、次回からこのE-learningはそれなりの対処で済まそうと思う。

 気をとり直して、明日の授業の準備など。

 会議終了後、速やかに退室。

2025年7月2日水曜日

ルネ、REX

 今朝も早めに研究室に到着。

 暑くて集中しがたいが、まずは自分の仕事(修正作業)。

 適当に切り上げて、大学の業務にとりかかる。昨日まで有給をとられていた担当の方に電話で作業を依頼。それから久しぶりにルネに足を運び、物品を発注。ついでに書籍部を見て回る。おもしろそうな本がいくつか。こんなコーナーもあり。ラヴクラフトと乱歩先生の強力コンビ:


 時計台下の購買部に立ち寄ってから研究室に帰還。

 昼食後、4時限の準備など。今日の歴史講読では、REXという大西洋横断定期船の進水式の写真とその解説を読む。この大型船が1933年の8月16日に、ジェノヴァからニューヨークまでの航路を4日と13時間58分で走破してブルーリボン賞(Nastro Azzurro)を獲得したというエピソードから、ムッソリーニの運動と速さに対する関心、闘争心あふれる英雄的な精神への賞賛が説き起こされている。ダイナミズムの志向と、ファシズム時代の新たな男女の創造という革命神話との関係。

 授業終了後、片づけをして早めに退室。
 梅田に立ち寄って映画『ヴァージン・パンク』を観る。


2025年7月1日火曜日

非常勤、ILASセミナー

 朝一で非常勤の授業をしてから、11時過ぎに百万遍に到着。途中、ドラックストアで買い物。今日も日傘のお世話になる。

 購入したお弁当を食した後、5時限の支度。今日も次々と資料のコピー。余った時間で、業務メールの送信、研究室の掃除、午前の授業のアフターケアーなど。

 今日のILASセミナーは「地獄篇」第八歌。参加者の発表をもとに質疑応答。特に、フィリッポ・アルジェンティとダンテのやり取りについて、原文と拙訳を提示しながら検討する。どちらも相手の問いにまっとうに答えず、逆に問い返しをする応酬。このやりあいが、ウェルギリウスからダンテへの賛辞の伏線になっている。フィリッポ・アルジェンティとチャッコ(大食いの罪を犯したフィレンツェ人)が登場する『デカメロン』第九日の話も紹介。

 授業終了後、片づけをして速やかに退室。

 晩、年初にリストアップした今年の目標を再確認。そこそこ頑張っているが、ムラが大きい(全く手つかずの案件がいくつか)。一部だけでも夏休みに対処したい。