2025年5月28日水曜日

歴史講読(1928年の国民投票)

 今朝は8時45分に研究室に到着。

 雑用をいくつか片付けてから、自分の仕事(校正)に取り組む。簡単な方のチェックは終了。明日再確認してから提出しよう。仕事の合間に、授業の準備、事務作業など。

 昼食後、4時限の支度(和訳問題のプリントアウト、資料の読み直し、部屋の片づけ)と自分の仕事。

 今日の歴史講読では、1929年に実施された下院議員リストの国民投票(信任投票)の説明を読む。ファシズム独裁体制が確立した後は、複数の政党が競い合う選挙が成立しなくなったので、新たな法律に基づいて、政権が提示する候補者リストを信任するか否か(sì o no)の国民投票が行われるようになる(1929年と1934年に実施)。授業では、この選挙法案についてwikipediaの記事(Legge elettorale italiana del 1928)を見ながら説明。下の写真は、このリンクページに掲載されている、1934年の信任投票時にファシスト党本部の壁面に施された「sì」の宣伝。ポップで斬新なデザインと言わざるをえんな:


Palazzo Braschi、1934年、ローマ(撮影者不明)

 授業終了後、対面の会議。私の知らないところで専門外の分野の専門家として役が当てられていたことに愕然とする。会議の最後に「適任ではありません」と申し上げる。

 附属図書館に立ち寄って借りていた本を返却してから研究室に戻る。一服後、少しだけ自分の仕事。19時ごろに退室。