2024年6月30日日曜日

Tassoの ”Il messaggiero" ほか

7月1日(月)

 定時に研究室に到着。もう7月。

 いつものように2時限、3時限の支度から。時間が余ったので自分の研究を少し。

 TassoのIl messaggieroの、神の創造のあり方を精霊が説明するくだりを精読する。繰り返しでてくるのが「愛」amoreの概念。

「したがって(君の知性まで下って分かりやすく言うと)父親が自身への愛に動かされて子どもを欲し、子がえられると、自身の善だけでなく彼らのもつ善ゆえに彼らを愛し、息子たちもまた感謝と必要性のゆえに父親を愛し返す、そのように神は、自身を愛しつつ、自分の外に存在を生み出した。神はその存在を、自分の作品として愛し、また作り手、保護者として、彼らから愛し返された」(Il messaggiero 146

 3時限の文学史は、ボッカッチョと『デカメロン』について。「序」の最後で、娯楽と有用性の双方を満たすことを作者が主張している点に注意喚起。アリストテレスとホラティウスの詩論に言及。

 授業終了後、仕事と自分の研究をちょっと。16時半ごろに退室。

 帰宅後、家事。指の運動をしてから徒歩で上六へ。カフェで一時間ほど仕事。