2024年7月18日木曜日

ペトラルカ ソネット148の音節とアクセント

 定時に研究室に到着。今日も暑い。体調が悪い。
 
 研究室で、研究と業務。院生さんから依頼のあった申請書類を読み直し、以前に自分が書いたはずの文面をかなり修正して署名と捺印。3時限の準備。

 授業は、いくつか見落としがあって苦しむ。今日は和訳の代わりに、11音節詩行の音節分けと詩行内のアクセント(ictus)の位置を考えてもらうことを課題にする(CXLVIII、1連の1,4行目)。どちらも川の名前が列挙されている。1行目にイタリア、2行目にアジア・アフリカ、3、4行目にヨーロッパの河川の名称。意味よりもリズムが問題となる個所: 

 Non Tesin, Po, Varo, Arno, Adige, et Tebro,

 Rodano, Hibero, Ren, Sena, Albia, Era, Hebro,

アクセントを落とす位置がむずかしい。実際にペトラルカがどのように読んでいたのか分からないので、このような可能性があるという推測になる。1行目は、自分としては、4,7,10に強勢をおいて読みたいところ。4行目はすべての固有名詞に強勢を置く余地がある。4, (7), 8, 10を意識して発音できるように思うが、9番目の音節の扱いが悩ましい。3音節連続で強勢を置く形がいいかどうか。前後の行のリズムも問題となる。

 授業終了後、東一条のイタリア会館に書類をお届けする。

 研究室に戻ってしばらくしたら体調が少し戻ったので、自分の仕事にいそしむ。19時半過ぎに退室。