2024年5月24日金曜日

研究室、三次の直接話法

「地獄篇」第二歌の台詞

5月25日(土)

 朝食、掃除機がけの後、大学へ。10時半ごろに研究室に到着。

 書類の修正と送信。これにて完了。

 ここ数か月の見通しを確認。優先課題として認知された、過去の論文の書き直しを始める。

 昼食後、月曜日の授業の準備。「地獄篇」第二歌の直接話法の三層構造を紹介するために、話者の一人である聖ルチアについて情報を整理する。

 登場人物の台詞のなかの台詞のなかの台詞という三段階の構成は、ここではウェルギリウスの発話のなかにベアトリーチェの言葉が引用され、さらにそのなかにマリアとルチーアの直接話法が置かれる形(ややこしい)となっている。ボイアルドの『恋するオルランド』とアリオストの『狂えるオルランド』にも三次の直接話法は若干確認できるが、「地獄篇」の第二歌では、比較的狭い範囲のなかで一気に階層(奥行き)が作り出されているのが印象的。

 16時ごろに退室。休日出勤されていた同僚の先生に廊下でお会いしてご挨拶。

 

百万遍。字がうまい