5月14日(火)
朝一で非常勤の授業。帰りしなに訳者の先生とお会いする僥倖。改めて、ありがとうございました。
11時過ぎに研究室に到着。
昼食の後、修正指示の連絡があった書類に急いで対応。それから図書館に移動してデータの再チェック。寝不足のせいで、集中力が……。
夕方に退館して、研究室で勝手の分からない書類の作成を始める。
早めに退室。帰宅後、家事。指の運動。
閑話休題。
宮坂先生からご恵投頂いた、リナ・ボルツォーニ『すばらしい孤独』(白水社)を読み始める。主にルネサンス期のイタリアの文人(ペトラルカからタッソまで)を取り上げて、読書、書斎(図書室)の意味を考察した書。特に書物が作者の身体のイメージと重ねあわされているという指摘がおもしろい。今日読んだのは序とペトラルカとタッソの章で、前者にとって(人文主義者にとって)古典作品を読む(読み込む)ことがリアルな対話そのものだったという話はやはり重要。読書の意義が今日とは違う。
第二章「身体としてのテクストと古代の人々の復活」、第四章「"精神のありのままの像を映し出さないなら、その鏡は偽りとなる”」、第六章「モンテーニュの塔」など、章のタイトルからして興味津々。
ちなみに著者のボルツォーニ先生は、文学部イタリア語学イタリア文学専修のイダ・ドゥレット先生のお師匠さん。