2025年12月8日月曜日

授業(タッソ、文学史)

 定時に研究室に到着。急いで書類を打ち出して事務に提出。ふぅ。

 それから今日の授業の準備にとりかかる(資料のコピー、課題の作成など)。時間が余ったら自分の仕事を進めるつもりだったが、そのような余裕はなかった。2時限の教室へ。

 今日よんだタッソのIl messaggieroの一節:

 De la unione de’ principi -rispose- de la quale niuna cosa può esser più giovevole a le città: percioché molte cose dette in un modo sono più acconcie a congiunger gli animi ne l’amicizia che dette in un altro, e molte in una maniera possono disunirle che in un’altra non possono. 

(訳)「(大使の技は)君主たちの融和のみなもとたりえる」と聖霊は答えた「これ以上に都市において有益なものはありえない。というのも、ある仕方で言われた多くのことが、別の仕方で言われた場合よりも、君主たちの精神を友情のうちに結び合わすのにいっそうかなっているし、またある様態で言われた多くのことがらが、別の仕方であればそうなりえないのに、彼らの心を離反させる可能性があるからだ。

 人を説き伏せる修辞技法の功罪が語られている。センテンス末尾のcheをどうとるか、文法的におもしろいところ。

 授業終了後、急いで自分の仕事に対処する。院生さんにメールを送信してから3時限の教室へ。マキァヴェッリと『君主論』について。

 研究室に戻ってようやく昼食の弁当を頂く。

 明日の授業の準備をして夕方少し早めに退室。

 帰宅後、家事。それから親戚宅へ。1時間半ほど書斎をお借りする。