今日も早い時刻に研究室に到着。集中して仕事ができる午前の時間が増えるので、ありがたい。急ぎのメールを送信してから自分の作業に取り組む。雑用もこなす。
11時ごろから3時限の準備を再開。いくつかひっかかる個所の文法的な確認。
昼食後、速やかに教室へ。今日読んだソネットの一つ(CLXXV)に同音異義の脚韻が出てくる:
Fera stella (se ’l cielo à forza in noi
quant’alcun crede) fu sotto ch’io nacqui,
et fera cuna, dove nato giacqui,
et fera terra, ove’ pie’ mossi poi;
et fera donna, che con gli occhi suoi,
et con l’arco a cui sol per segno piacqui,
fe’ la piaga onde, Amor, teco non tacqui,
che con quell’arme risaldar la pôi. (引用はSantagata校訂のMondadori版から)
第一連で、自分の生まれ星、ゆりかご、故郷の大地が残酷な(fera)宿命を帯びていることが語られたのに続いて、第二連で愛する女性(ラウラ)からもたらす愛の苦しみが歌われる。このソネットですぐに目につくのが"et fera"の行頭反復(anafora)の技法。この繰り返しが作品の主題・着想といってもいいかと思う。
同音異義の脚韻は、第1連・2連の末尾に見られる(最初のpoiは副詞、二つ目はpotereの直説法現在二人称単数形)。この技法は錯綜した状況を表現するのにしばしば使われるが、ここではそのような内容にかかわる役割というよりも、特徴的な行頭反復に釣り合うように連末尾を同じ音で締めくくっているのではないかと思われる。もう少し考える必要あり。
授業終了後、散歩がてら附属図書館に。教室で書いてもらった訳文の確認をする。
研究室に戻って一服。それから勉強と仕事。
今日は退室時刻マイナス入室時刻が10時間を超えていた。