2025年1月8日水曜日

ベルエポックの社交の場(競馬場)

1月8日(水)

 定時に研究室。

 学生さんへのメールの返信、4時限の支度、修士論文の引き取り。

 一件、トラブル。その処理に追われて午前が終わる。

 午後、気をとり直して授業の支度のつづき。

 4時限の歴史講読は、ローマの競馬場に集う、ベルエポックの優美なご婦人方の写真の解説を読む。競馬観戦が上流階級に社交の場を提供していたこと、これら高貴な方々の動向を時に辛辣な言葉を交えて紹介した記事が人気を博したことが紹介されている。この種の社交の本場はやはり劇場で、観劇に来た貴人の様子をジャーナリストが書き残している。それらの記事は、女性の衣装、美貌を事細かに描き出すことを特色としており、その一例としてダヌンツィオの一節が引用されている。これは、1884年にマルゲリータ女王隣席のもと、ローマで上演された歌劇『ローエングリン』の初日のレポートで、女王の美貌を的確にとらえたダヌンツィオの描写が面白い。引用したいが、体調が悪い(早く寝たい)のでやめておく。

 授業終了後、図書館ですこし雑用。研究室に戻ったものの、頭が重くて仕事にならないので18時半ごろに退室。