11月18日(月)
定時に研究室に到着。
2時限と3時限の支度(資料のコピー)。午前のタッソの授業では、人間と神の間をつなぐダイモンあるいは天使の役割が論じられた箇所を読む。『使者』の本文で言及されているプラトンの『饗宴』の一節(22章の202e)を確認。
授業終了後、参加者のお一人が、デ・キリコ展に行ってきましたと報告してくれる。先週の授業で「機会があったら是非どうぞ」と宣伝していたので、ちょっとうれしい。
午後の文学史の授業では、冒頭、形式と内容の関係について簡単に紹介する。韻文の場合は、詩形が文体(シンタックス)を規定する一面があること、詩形と構文の関係を踏まえて形式をとらえる必要があることを説明する。授業ではアリオストの『狂えるオルランド』の第23歌(オルランドがアンジェリカとメドーロの成り行きを知る場面)と34歌(アストルフォが月に昇ってオルランドの正気を発見するシーン)を確認する。最後に、8行詩節内のシンタックスの構成について簡単に解説しながら、参加者の皆さんにちょっとした問題(クイズ)も考えてもらう。おつかれさまでした。
研究室に戻って自分の仕事を少しだけ進める。17時過ぎに退室。
帰宅後、家事。苦戦。