2024年11月12日火曜日

1908年のメッシーナの震災

11月13日(水)
 
 定時に研究室に到着。
 
 午前の集中できる時間に自分の仕事。捗らない。気分転換に、教務関連の業務など。
 
 昼食後、4時限の支度。今日の授業では1908年にメッシーナを襲った大地震の写真とその解説を読み解く。以下の一節に登場するGaetano Salveminiは当時メッシーナの大学で教鞭をとっていた歴史学者で、この地震の報告を書き残している:

Salvemini si salvò avvinghiato alla tenda della finestra mentre la facciata della casa crollava, ma la moglie, i cinque figli e una sorella perirono. Il sisma, 7.1 della scala Richter, fu seguito da un maremoto che travolse molti abitanti fuggiti sulle rive per sottrarsi ai crolli.

地震の後に発生した津波(maremoto)が、海岸に避難していた多くの住人を飲み込んだという記述が印象的。死者の数は8万から12万にのぼったという。単純に比較することはできないが、2011年の震災がマグニチュード9で死者2万人強なので、メッシーナの地震が規模の割に大きな被害を出していたことがうかがえる。建築物の特徴にも由来する結果と思われる。

 午後、非常に効率が落ちるなか自分の仕事を少しだけ進めて、19時過ぎに退室。