2024年9月23日月曜日

浪曲(聴けず)、トニ・モリスン『ビラヴド』

9月13日(月・祝)

 朝食の後、いつもの掃除機がけ。午後から用事があるので、外には出ずに自宅で授業の準備と論文の読み直しに勤しむ。

 正午前に即席めんを食べて、人間国宝の浪曲を聴きに寝屋川へ。しかし、京阪電車が京橋の手前で止まる。人身事故のため全線不通とのこと。もう何度も経験しているので復旧までの所要時間は見当がつく。開演時刻にはどう見ても間に合わないので、京橋駅からホールに電話をしてチケットの予約をキャンセルする(整理番号順に当日料金を支払う仕組み)。ふぅ。京阪電鉄は真剣に事故防止策を講じるべき。

 京橋から地下鉄でいったん帰宅。近所の図書館に行って仕事のつづき。さらに上六に出たものの喫茶店・カフェがどこもいっぱい。一度も入ったことのないコーヒー店を試してみる。コーヒーはおいしいのだが、店内が名ばかりの分煙で集中できない。早々に店を出て帰宅。

 トニ・モリスンの『ビラヴド』。南北戦争時代の過酷な奴隷制度にひしがれた黒人(特に三世代の女性)たちの、途方もない過去とその記憶の苦しみの物語。トラウマという言葉の意味が理解できる。読み始めたら止まらない語りのおもしろさと、独特の世界観。歌と色。もっと早くに読んでおくべきだった。学生時代に薦められて30年近くそのままにしていた。