2024年8月29日木曜日

休み明け、Marco Praloranの論考 "Forme dell’endecasillabo e dell’ottava nell’Orlando Innamorato"

8月30日(金)

 有休休暇が終わったので大学へ。いつもより10分遅れで研究室に到着。

 教務関連の情報確認と連絡、論文の見直しなど。

 文学部図書館に研究書(M. Praloran / M. Tizi, Narrare in ottave, Nistri-Lischi,1988)を返却して再度借り出す。故マルコ・プラローラン先生が執筆したこの本の前半部の論考を折に触れて参照している。ボイアルドの騎士物語の11音節詩行内のアクセント(ictus)の位置を調査して、その情報に基づいて8行詩節のシンタックス構成とその機能を論じた研究。比較対象としてペトラルカやアリオストの詩行内アクセントの傾向も提示されている。ハードワークに基づく明晰な考察。宝物庫のような論文。以前、リモンジェッリ先生がこの本を探しに来たことあり。

 昼食後、雑務と自分の仕事のつづき。台風はまだ大丈夫だが、気にはなるので早めに17時半ごろ退室。