2024年8月9日金曜日

業務、『アルプスの画家セガンティーニ』

8月9日(金)

 定時に研究室到着。ふぅ。

 メールの返信と業務。12時前に散歩がてら百万遍に出てコンビニでいつものヨーグルトを購入。

 昼食後、滞っていたメールの返信のつづき。返事を出すにあたって確認しなければいけないことがあるのに、その情報が出てこない。いつもは簡単に見つかるはずなのに、見つからない。どうしてこうなる? 試行錯誤しながら、大体のところを確かめて返事を書き送る。

 一服してから他大学の成績入力に取り掛かるが、こちらもうまくいかない。そもそも入力画面にアクセスできない。あきらめて帰宅後にトライすることに。

 気分転換に附属図書館に行く。今日もオープンキャンパスで賑やか。何とか自分の仕事を前進させて研究室に戻り、部屋の片づけをしてから19時前に退室。今日は携帯を忘れないように気をつけたが、帽子を置き忘れてきたことにエレベーターの中で気がついて取って返す。しっかりしなさい。

 帰宅して夕食後、成績入力を再開。今度はうまくアクセスできた。ふぅ。



附属図書館でお借りした久保州子『アルプスの画家セガンティーニ』。セガンティーニはトレンティーノ地方のアルコという町の生まれ。行商人の父の仕事がうまくいかず、当時オーストリア=ハンガリー帝国の一部だったアルコから、まだ幼い時期にミラノに移住している。おもしろいのは、市民権の申請が受理してもらえず、生涯無国籍だったこと。当時は「失地回復運動」(irredentismo)などで北イタリアが騒がしい時代だが、そのような社会情勢に関わることなくアルプスで画業に打ち込んでいる。成功してからも収入を上回る金遣いで借金を積み重ねていたこと、妻思いだったこと、オペラの台本作者のイッリカと親交があったこと、日本でも1900年代初頭からセガンチニの名で紹介されていたこと(大原美術館所蔵の「アルプスの真昼」の購入は1922年)など