6月17日(月)
定時に百万遍に到着。2時限、3時限の授業の支度。
今日読んだ Tasso の Il messaggiero の一節では、精霊が「理性的な魂」l'anima ragionevole について、「それもまた理知(mente)と呼ばれるものであり、ほとんどその長(suo capo)に相当する」という不思議な意見を開陳している。この l'anima は、普通の「魂」とは異なり、主が家にいるような具合に四肢のなかにある、とされている(体と一体化しているのではなく、あくまでその統治者としてそこに鎮座しているという主旨)[133‐134]。
3時限の文学史の授業では、ペトラルカの人文主義者としての功績を簡単に紹介。リナ・ボルツォーニ『すばらしい孤独』の一節を引きながら、ペトラルカにとって、古典の写本を手に取ることが、その著者とのヴァーチャルな出会いそものだったことを解説する。
授業終了後、研究室のパソコンで仕事をしようとしたところ「e-learningをまだ受講していない」という警告が出て、ちょっと気色ばむ。
少し早めに17時頃に退室。帰宅後、家事。苦戦。