定時研究室。2時限の準備から。余った時間で、伊語原稿を打ち出して引用箇所の確認作業を始める。印刷所に問い合わせのメールを送信して教室へ。
授業終了後、原稿催促のメールを新たに一通送信。昼食後、4時限の支度をしてから勉強をすこし、草稿の確認をすこし。
授業終了後、和訳の採点をしてから、待ち合わせ場所に。出張の合い間に京都に来てくれた、伊文専修のかつてのイタリア人講師マウリッツィさん。約束の時間ぴったりに校舎の前で落ち合って、百万遍の喫茶店でしばし談笑。相変わらずのヘビースモーカーで、間断なく煙草を吸いながら、近況を語ってくれた。
前日にたまたまK先生とお会いする機会があり、今日の再会の話をしたところ、自分は沖縄で学会があった時に、彼の運転する車でスピード違反の罰金を払わされた、という逸話をうかがう。そんなことがあったのかとマウリッツイさんに尋ねたところ、Kさん? だれのこと、罰金なにそれ? ぜんぜんおぼえていない、という言葉が返ってきて思わず吹き出してしまう。
帰りしな、2年前の訃報を知らせる。言葉に詰まった様子で、aiuto、と繰り返したのち、
- Ma eri insieme...
- Si', c'eravamo tanto amati..."
誰にも言わなかった言葉を引きだしてもらう。